上腕骨外顆骨折

・上腕骨外顆骨折は小児における肘の外傷(ケガ)の中で、上腕骨顆上骨折に次いでよく見られる骨折です。

●外反強制のタイプ
・肘が伸びた状態で手をついて倒れ、橈骨頭で外顆部が突き上げられて骨折するタイプ。

●内反強制のタイプ
・筋肉の強力な牽引力によって剥がれるように骨折するタイプ。

症状
・肘の外側部の痛みや腫れ、運動障害です。

診断
・レントゲン検査です。

・転位(ずれ)がない症例(成長軟骨板の骨折や剥離骨折の症例)は、見逃され易いため、外顆骨折が疑わしければ、必ず受傷機転(ケガした状況)を再現したストレスレントゲン撮影が必要です。

・詳細な情報収集にCTやMRIが必要な場合があります。


治療
1)保存的治療
・転位(ずれ)のない症例は、2〜4週間の
ギプスで経過観察します。

・
転位が軽度な症例は、徒手整復術(もとの状態に戻す手技)を行いギプス固定します。

2)手術的治療
・徒手整復術で良好に整復されても、すぐ転位するような不安定な症例は、
経皮的骨接合術(切開せずに皮膚の上からピンのような器具で骨折部を固定する手術)を行います。

・徒手整復が困難な症例(骨片が回転している症例や転位のある症例)は、骨接合術を検討します。

・上腕骨外顆骨折は正確に整復されないと、
偽関節(骨折が完全に付かない状態)や外反変形などの後遺症を残し、将来、変形性肘関節症となりますので、正確な診断と整復固定が必要です。


 たはら整形外科