膝蓋前滑液包炎

膝の滑液包について
・膝の周囲には10数個程度の滑液包(滑液の入った小さな袋)があるとされています。

・滑液包は関節内の滑膜に似た組織です。

・滑液包は腱や靭帯から受ける衝撃を吸収し、摩擦を軽減し、機械的な刺激や圧迫を緩衝する作用があります。

・滑液包炎は、何らかの原因で滑液包が炎症を生じ、反応性に滑液が増え、脹れや痛みを引き起こします。

・膝周辺の代表的な滑液包炎として膝蓋前滑液包炎があります。



膝蓋前滑液包炎
・膝蓋前滑液包炎とは打撲や機械的な刺激(膝立ちやお皿をこする作業)で、膝蓋前滑液包(お皿と皮膚の間にある滑液包)が炎症を起こし、滑液が溜まる疾患です。

症状
・腫れです。中には巨大化して握り拳程の大きさになる症例もあります。

・大半は痛みなどの症状は訴えません。

・時に膝蓋前滑液包が化膿した症例を認めることもあります。


治療
1)保存的療法(手術しない方法)が原則です。
・軽症例は経過観察で治療いたしません。

・痛みや不快感を訴える症例のみ
滑液包穿刺します。

2)手術的治療 
・手術対象は、外見上(見かけ)を気にされる症例、日常生活動作で痛みなどで不自由を訴える症例、化膿した症例です。

・術式
①ドレナージ法
切開して滑液包内にチューブを挿入し、常に滑液を排液することで滑液包を癒着させ、滑液を産生出来なくする方法です。

②滑液包摘出術
滑液包を丸ごと摘出します。



 たはら整形外科
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