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メタボリックシンドロームとは | |
メタボリックシンドロームとは飽食や運動不足による栄養過多が原因で内臓脂肪が蓄積し、その結果、動脈硬化の危険因子(高血圧症・脂質異常症・糖尿病など)が生じ、心血管病を発症し易くなる状態を言います。 診断基準(高血圧症・脂質異常・糖尿病) 内臓脂肪の蓄積が大前提です。これはウエスト周囲径で評価されます。男性はウエスト85cm以上、女性は90cm以上を腹腔内臓脂肪蓄積と呼ばれます。なおウエストは臍のレベルで測定します。内臓脂肪蓄積に加え、さらに以下の3項目の内、2項目以上あてはまればメタボと診断されます。 1)高血圧 収縮期血圧140mmHg以上、拡張期血圧90mmHg以上のいずれか又は両方 2)脂質異常 中性脂肪150mg/dl以上、HDLコレステロール40mg/dl以下のいずれか又は両方 3)糖尿病 正常値は空腹時血糖110mg/dl以下です。糖尿病は空腹時血糖が126mg/dl以上、食後血糖(随時血糖)200mg/dl以上、あるいはHbA1cが6.5%以上です。 メタボリックシンドロームは不適切な食生活や運動不足、休養、アルコール過多、ストレス過剰、喫煙などの生活習慣が病気の発生や進行に大きく影響する慢性疾患です。具体的に高血圧や脂質異常、糖尿病、肥満、骨粗鬆症、変形性膝関節症、高尿酸血症、狭心症、心筋梗塞、脂肪肝、慢性気管支炎、肺気腫、アルコール性、肝障害、歯周病、大腸癌、肺癌などが含まれます。 特に発生頻度が高く、生命の予後に影響するものとしては高血圧、脂質異常、糖尿病、肥満症などがあげられます。これらの疾患は適切に予防、治療がされないと、動脈硬化をまねき、将来、狭心症や心筋梗塞、脳卒中などの重大な合併症を発生させます。 治療 治療は食事療法や薬物療法です。さらに疾患別の運動療法を行うことが大切です。
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