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小児の足関節果部骨折は、歩行やスポーツ活動中の捻挫や転倒によって発生します。骨折は内果骨折・外果骨折・後果骨折に分かれます。特に頻度が高いのは外果骨折です。腓骨の遠位部の骨端線(成長軟骨板、いわゆる成長線)損傷をよく見かけます。単独骨折(1部位だけの骨折)の場合もあれば、複合骨折(2部位以上の骨折)の場合もあります。 なお、転位(ずれ)のある症例では、足関節が荷重関節(体重がかかる関節)のため、正確に整復されないと、将来、変形性足関節症を招くことになりますので要注意です。 症状 足首の痛みや腫れ、皮下出血、歩行障害などを認めます。 診断 レントゲン検査です。特にストレスレントゲン(受傷した状態を再現した撮像)が大切で、小児の骨端線損傷が判明されることが多々あります。足首の捻挫の際は、外果骨折や骨端線損傷、剥離骨折を念頭に置きストレスレントゲン撮影を行うことが大切です。 治療 1)保存的治療(手術しない方法) 転位(ずれ)が軽度の症例はギプス包帯で治療します。 2)手術的治療 転位が著明な症例は手術(骨接合術)が行われます。なお、成人の骨折足関節果部骨折を参照されて下さい。
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