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| 腰の解剖 | |
| ・腰椎は5個の椎骨(レントゲンの側面像)からなります。 ・前方部分と後方部分で構成されています。 ・前方部分は椎体や椎間板、横突起よりなります。 ・後方部分は椎弓根や椎弓 、椎間関節、棘突起よりなります。 ・前方部分と後方部分で囲まれたスペースを脊柱管(脊髄が入っている管)と言います。 ・脊柱管内には馬尾や腰神経、仙骨神経が存在します。 ・馬尾から左右5対の腰神経、仙骨神経が枝分かれします。 ・一部の腰神経や仙骨神経は椎間孔(腰神経が出てゆく穴)より出て、坐骨神経となり臀部〜大腿後面〜下腿〜足先へ下降します。 |
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| 腰椎すべり症 | |
| ・腰椎すべり症とは椎骨が前方へずれる状態を言います。 ・腰椎は生理的な前弯 (腰椎は前方凸の弓状の姿勢)を呈しております。 ・そのため下部の腰椎(第4腰椎や第5腰椎)は、常に力学的に前方へずれようとする力が働きます。 ・特に反り腰で顕著です。 ・名称は前方にずれている腰椎で表現されます。 ・例えば第5腰椎と第1仙椎間で、第5腰椎が前方にずれていれば、第5腰椎すべり症と診断されます。 ・腰椎すべり症には腰椎分離すべり症(分離症を認めるタイプ)と腰椎変性すべり症(分離症を認めないタイプ)に分かれます。 ・分離症の有無にかかわらず腰椎症性変化(加齢的変化)が基盤となり、すべり症が発生すると考えられます。 ・稀に先天的な形成不全によるすべり症も経験します。 ・なお「すべりの程度」と「症状」との相関関係はないようです。 ・すべりの程度が大きいから症状が強いと言う訳ではありません。 1)腰椎分離すべり症 ・腰椎分離すべり症とは腰椎分離症に腰椎すべり症を認めるものです。 ・腰椎分離症の30%程度に腰椎分離すべり症が発生すると言われています。 ・第4腰椎と第5腰椎に好発します。 ・若い頃、無症状に経過しますが、加齢的変化が加わると腰椎の支持性が低下し、次第に分離とすべりが進行するようです。 症状 ・腰痛と腰部の運動障害です。 ・時に馬尾神経や腰神経が圧迫されて、根性坐骨神経痛(お尻の痛みや足先へ放散する痛み、シビレなど)を訴えることもあります。 ・馬尾神経の圧迫が進行すると間欠性跛行(数10mから数100m程度歩くと休憩が必要となる状態)を訴えます。 診断 ・レントゲン検査で分離とすべりを認めれば容易です。 ・なお詳細な情報にはCTやMRIが必要となります。 2)腰椎変性すべり症 ・腰椎すべり症は加齢的変化が基盤となって発生します。 ・女性や高齢者に好発します。 ・第4腰椎や第5腰椎によく認められます。 ・しかし「年齢」と「症状」および「すべりの程度」に、必ずしも相関関係はありません。 ・すなわち年を取るにつれ、すべりの程度が進行し症状が悪化すると言う訳でもありません。 ・時に生理的な前弯(腰椎が弓状に前方に反っている状態)が過度にある反り腰の症例はいつの間にかすべり症が出現し次第にすべり症が進行することもあります。 症状 ・腰痛です。 ・時に馬尾神経や腰神経が圧迫されて根性坐骨神経痛や間欠性跛行を訴えることもあります。 診断 ・レントゲンで腰椎すべり症を認めますが分離症はありません。 ・詳細な情報は、CTやMRIが必要です。 治療 1)保存的治療 ・症状を誘発する作業やスポーツ活動を極力制限して頂きます。 ・疼痛緩和に物理療法やアセトアミノフェン、炎症緩和に非ステロイド性抗炎症剤を処方します。 ・改善されない症例はトラマドール塩酸塩やデュロキセチンを検討します。 ・さらに神経ブロック療法としてトリガーポイントブロックや分離部ブロック、椎間関節ブロック、神経根ブロック、仙骨部硬膜外ブロックや腰部硬膜外ブロックなどを試みます。 ・また腰部を安静にするために、簡易コルセットやダーメンコルセット、ジェット式コルセット(後屈を制限するコルセット)をすすめることもあります。 ・治療や再発予防のために運動療法として腰部のストレッチング、股関節のストレッチング、腰部筋力強化訓練、股関節の筋力強化訓練などを指導します。 2)手術的治療 ・保存的治療で症状が改善されない症例や現状の仕事や趣味、競技生活を継続したい症例は手術を検討します。 ・術式は病態が馬尾神経由来か腰神経根由来か椎間板由来か分離部由来かで決定されます。 ・開放術や後方椎間固定術や前方椎間固定術、経椎間孔椎体固定術などが行われます。
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