![]() |
|
| ・股関節インピンジメント症候群とは日常生活の動作(あぐらを組んだり、しゃがみこんだり、正座など)やスポーツ活動で股関節を過度に屈曲する動作で関節唇損傷や軟骨損傷を発生する疾患です。 ・屈曲動作の繰り返えしによって骨盤の臼蓋の関節唇や関節軟骨が大腿骨頭や頸部と衝突して発生します。 別名「股関節衝突症候群」と呼ばれます。 ・関節唇は線維軟骨で構成されています。ゴムのような硬度でリング状に骨頭を覆って関節の安定性に寄与しております。 ・なお、一部の症例では変形性股関節症へと進展することもありますので注意深い経過観察が必要です。 ・ピンサータイプとカムタイプと混合タイプの3つ分かれます。 ①ピンサータイプ 臼蓋の過形成により、大腿骨頭と頸部や衝突するタイプです。 ②カムタイプ 大腿骨骨頭や頸部が隆起し、臼蓋と衝突するタイプです。 ③混合タイプ ピンサータイプとカムタイプの両方を認めるタイプです。 症状 ・股関節痛や鼠径部痛、股関節最大屈曲時の痛み、引っかかり感、クリック音(コリッという雑音)、運動障害です。 診断 ・Fadir hip test陽性です。 股関節を90度屈曲して内転・内旋すると、鼠径部に疼痛を認めます。 ・股関節内に局所麻酔を打つと症状が改善されます。 ・詳細な情報はCTやMRIの検査が必要となります。 治療 1)保存的治療 ・原因となった動作(しゃがみ込み、股の最大屈曲、内転、内旋動作)を極力制限して頂きます。 ・薬物療法として疼痛緩和に物理療法やアセトアミノフェン、炎症緩和に非ステロイド性抗炎症剤、外皮用薬を処方します。 ・運動療法として腰部ストレッチング、股関節ストレッチング、大腿部ストレッチング、腰部の筋力強化、股関節の筋力強化を指示します。 ・難治例には関節内注射を検討します。 2)手術的治療 ・保存的治療で改善されなければ手術が検討されます。 ・術式は鏡視下で関節唇や軟骨、骨隆起の切除術が行われます。
|