橈骨遠位端骨折

・橈骨遠位端骨折は年齢を問わず高頻度に見られる骨折の1つです。

・受傷時の手首の肢位(位置)によって骨折のタイプが異なります。

・手関節が背屈位(手首を反って地面についた状態)、掌屈位(手首を曲げて地面についた状態)、回内位(手の平を地面についた状態)、回外位(手の甲が地面についた状態)かによって色々なタイプの骨折になります。

・コーレス骨折、スミス骨折(逆コーレス)、バートン骨折などに分かれます。

・大半は背屈位・回内位で発生する
コーレス骨折です。

症状
・手首の痛みや腫れ、変形
(フォークの様の変形)、運動障害を認めます。

・まれに、橈骨遠位端骨折に
舟状骨骨折を合併することもあります。

・骨片(骨折の破片)によって神経が圧迫され、橈骨神経麻痺、正中神経麻痺、尺骨神経麻痺などを発生することもありますので要注意です。

診断
・レントゲン検査で確定されます。詳細な情報はCTが必要です。

治療
1)保存的治療
・転位(ずれ)がない症例は、3〜4週間のギプス固定で経過観察します。

・軽度の転位を認める症例は、
徒手整復術(手首を牽引しながらもとに状態にもどす手技)を試みます。大半は無麻酔で行います。

・転位のある症例や筋肉の緊張が強い症例は、麻酔(
腕神経叢ブロック、静脈麻酔、全身麻酔)を用いて徒手整復術を行います。

・不安定な症例(整復したにもかかわらず、再転位する症例)は、
ギプス固定を4〜5週間程度とします。

2)手術的治療
・不安定な症例や徒手整復が困難な症例は、経皮的骨接合術を行います。

・早期に社会復帰を希望される症例、粉砕骨折(バラバラな骨折)、関節面がずれた症例は、
内固定術(皮膚を切開して骨折部を展開してプレート固定)を検討します。

・なお、
子供の橈骨遠位端骨折については、こどもの整形外科の項を参照されて下さい。


 たはら整形外科